【静岡県抜里駅】台風15号による屋根被害復旧工事|大井川鐵道様からのご依頼
きっかけはNHKニュースから
静岡県を襲った台風15号。
その被害で、大井川鐵道 抜里駅が大きな損傷を受けたというニュースをNHKで拝見しました。
長年、駅構内でお惣菜を切り盛りしてきた“サヨおばあちゃん”のお店は、地域の方々に愛されてきた名物店。
しかし、台風の影響で営業ができなくなってしまったことを知り、胸が締め付けられる思いでした。
そんな中、大井川鐵道様より正式にご依頼をいただき、弊社「株式会社仲田屋根工業」が抜里駅の台風被害復旧工事を担当させていただくこととなりました。
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現地調査で判明した深刻な屋根被害
実際に現場へ伺ってみると、倒木の影響で瓦はもちろん、
雨樋(あまどい)、野地板(のじいた)、鼻隠しなど、屋根全体に想像を超える被害が発生していました。
瓦のズレや欠損だけでなく、屋根の骨組みである**垂木(たるき)**も複数本が折れており、応急処置では済まない状態。
「昔ながらの景観を守りながら、しっかりと防水性能を確保する」
というテーマで、復旧計画を立てていきました。
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復旧工事の流れ
① 欠損瓦の撤去と屋根清掃🧹
まず、被害を受けた瓦をすべて撤去し、屋根全体を丁寧に清掃。
この時点で、下地を支える垂木が4本折れていることを確認しました。
② 垂木の交換・補強
古い垂木を撤去し、同寸法の木材で新しい垂木を据え直しました。
これにより、屋根の強度と水平精度を確保します。
③ 化粧野地板・防水ルーフィングの施工
新しい化粧野地板を貼り、防水シートであるルーフィングをしっかりと施工。
台風や豪雨にも耐えられるよう、現代基準の防水性能を備えました
④ 瓦棒の取付けと伝統工法の再現
当時の屋根は「土葺き工法(どぶき)」という、土を使って瓦を固定する伝統工法で施工されていました。
今回はその意匠を再現するため、軽量モルタルを使用して瓦の高さを合わせ、
見た目も美しく仕上げています。
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景観を守るための工夫
抜里駅は、大井川鐵道のSLやトーマス号が走る人気スポット。
そのため、線路側から見える屋根部分には特に配慮しました。
新しい瓦が目立たないよう、表面には当時使用されていた瓦を移設。
見た目の風合いを保ちながらも、内部構造はしっかりと現代仕様に。
まさに「伝統×現代技術の融合」を実現した工事となりました。
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棟部分の修復
屋根の最上部(棟部分)も、予想以上の割れが多く見られました。
そのため、差し替え対応ではなく、現代のガイドライン工法で取り直し。
耐風・耐震性能を大幅に高めています。
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地域の皆さまへ
今回の復旧により、サヨおばあちゃんのお惣菜屋さんも、再び安心して営業を再開できるような屋根に🤝
地域の方々に愛され続ける「抜里駅」が、これからも変わらぬ姿で残り続けるよう、
仲田屋根工業は全力でサポートしてまいります。
この度は大井川鐵道様よりご依頼いただき、誠にありがとうございました。
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